三瓶山 2010.8.17-18

さんべさん・1126m(島根県太田市・飯南町)



三瓶山は、島根県のほぼ中央部、太田市と飯南町にそびえる火山である。室内という火口湖を囲んで環状に男三瓶山(1126m)、女三瓶山(957m)、子三瓶山(961m)孫三瓶山(907m)の4つのピークがある。山麓の西の原と東の原が広がり、北の原と室内には自然林が広がる。周辺には四方からいくつのコースがあり、4つのピークをむすぶ尾根道がある。室内を横断するコースもある。

万年山
孫三瓶山を少し降りたところから見た子三瓶山(左)と男三瓶山

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歩行距離 11.1km
所要時間 7時間25分
累積標高差 (+) 1179m  (-) 1179m
コース 北原キャンプ場06:15 → 分岐06:50 → 男三瓶山07:45 → 女三瓶山08:50
 → 指導標09:10 → 孫三瓶山09:45 → 子三瓶山11:20 → 峠の分岐11:45
  → 男三瓶山12:50 → 分岐13:00 → 北原キャンプ場13:40



自由にできるマイカーが無い寂しい俺、鉄道とバスを利用して三瓶山に向かうことした。 8月17日07:49 萩市越ヶ浜駅で山陰線のワンマカー列車に乗車する。列車の中は通学する高校生でいっぱいだ。三十数年前、自分が高校生の時を思い出す。蒸気機関車が引っ張る7輌編成の列車でいつも最後尾の客車に乗る決まりになっていた? 窓を開けていると真っ黒い煙が車内に容赦なく入ってくる。時には顔が黒く汚れるなるほどだ。いつも朝飯抜きなので母親に作ってもらう弁当は、途中で食べてしまっていた。とても懐かしい思い出がある。現代の1〜2輌編成デイーゼル車のワンマンカーの通学とはずいぶん様子が違う。当時はマイカーは少なく、多くの人は鉄道を利用していた。そんな昔のことを思い出しているうちに、列車は終着の島根県の益田駅に到着。そこで他の列車で乗り換え太田市駅に向かう。

途中、江津で前の席に座った同年代の男性が大きなザックを横に置いた自分に興味を持ったのだろうか、話しかけてきた。その人は、千葉県の船橋市在住で、お盆にある同窓会に合わせ帰省したそうだ。高価なソニーの一眼レフデジカメで撮った地元の花火の写真を見せてもらった。自分は今使っているCanon G-5を見せ、お互いのカメラの自慢話に花が咲いた。11:13太田市駅に到着。所要時間は3時間24分。車でいくのと大差ない。鉄道の旅は運転しなくて済むのでとても楽だ。周りの景色をゆっくり楽しめる。疲れれば眠ることだってできる。 太田市駅よりバスで三瓶山に向かう。12:20三瓶山山麓に到着。三瓶山北の原キャンプ場にテントを張る。テントは今回の山行のため通販で購入したモンベル製のムーンライト。日本の気候に合わせ通気性のよい作りになっている。テント泊は久しぶりだ。少し興奮する。周りにはほとんど人はいない。時間があるので近くにある島根県立三瓶自然館サヒメルの見学をする。キャンプ場のコインシャワーを浴び夕食を済ませ、一杯飲み本を読みながら眠りにつく。

18日06:15男三瓶山を目指し北ノ原キャンプ場を出発。三瓶山姫逃コース登山道口に入る。丸太階段のジグザグの山道を進む。上るにつれ太いブナの木が目立つようになる。男三瓶山北側斜面の上部には、ブナ林が残っており島根県内では数少ない貴重な地域になっている。 07:45難なく男三瓶山山頂(1125.9m)に達する。山頂付近は台地状の裸地になりその一段下は広い草原になり沢山の花が咲いている。北側に板張りの展望台が設置され、遠くに島根半島、日本海、中国山地の山々など眺望は最高。 標識に従い女三瓶山を目指す。広々とした草原の中を歩いていくと頂上避難小屋があるが、古くなり危険なため中には入れなかった。頂上付近にはシコクフウロ、ゲンノショウコ、フシグロセンノウ、シシウド、カワラナデシコ等の花を見ることができた。南側の切れ落ちた火山灰の断崖のそばを慎重に歩いていく。断崖越しに子三瓶山、孫三瓶山が見えてくる。ジグザグの急登を下り犬戻しを過ぎると眼下に女三瓶山が見えてくる。縦走路周辺には高い木がほとんどないため。縦走路のほとんどの場所で全ての山と中心の室内を見ることができる。 抜群の眺望を見ながら兜山(981m)を通過、08:35女三瓶山山頂に達する。中高年女性2名と作業数名が食事をしていた。女三瓶山のすぐ下にも木製の展望台がある。ここからの眺めは三瓶山の中で一番ではないかと思う。

太陽が昇るに連れ気温が上昇していく。汗をかき体力を少しづつ消耗しくるのがわかる。もってきた水は1.5リッター。だんだん減っていく。大平山を通過し、孫三瓶山でサンドイッチとスープの昼食をとる。水は残り500mlしかなくなる。おまけに孫三瓶山から道を間違え逆方向に10分ほど下ってしまう。再び登りかえし、30分のロスタイムを生じ、更に体力を消耗する。子三瓶山を目指すがなかなか足が前に進まない。やっとの思いで子三瓶山を乗り越え11:45扇谷分岐に出る。そこから再び男三瓶山山頂を目指し、最後の力を振り絞り岩場の混じる急登をよじ登る。10m進むごとに休み、時間を無駄にしていく。水はもう底をついている。何かが間違えばこんな状態で遭難が起こるのだろうと恐れを抱く。夏場の中国山地を舐めていた。12:50男三瓶山を何とか登り切り、姫逃コース登山道を軽快に下っていく。13:40無事北ノ原キャンプ場に帰着する。ジュースを飲み干し、アイスクリームにかじりつく。あ〜美味しい!!生きていることを実感する。テントを撤収して萩への帰路につく。なんと反省点の多い無謀な山行であったことだろう・・・。




丹沢山
越ヶ浜駅で山陰線のワンマカー列車に乗車する。
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奈古の遠岳山を見る。
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益田駅に到着する。
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益田駅で列車を乗り換える。
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大田市駅で下車バスで三瓶山麓に向かう。
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北の原キャンプ場管理棟
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島根県立三瓶自然館サヒメル
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島根県立三瓶自然館サヒメル
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北の原キャンプ場にテントを張る。
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翌日早朝姫逃コースから男三瓶山を目指し縦走開始する。
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分岐点を通過。
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フシグロセンノウ?
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一体はブナの森
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枯れた木もある。
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シシウド
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カワラナデシコ
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ヤマハハコ?
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男三瓶山山頂は目の前だ。
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男三瓶山山頂の方位盤
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男三瓶山より女三瓶山の方向に向かう。
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男三瓶山山頂付近は広い草原だ。
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ゲンノショウコ?
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三瓶山頂上小屋・老朽化し立ち入り禁止
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シコクフウロ
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女三瓶山山頂
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オニユリ?
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女三瓶山山頂より男三瓶山を見る。
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孫三瓶山に到着・暑さで参ってくる。
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子三瓶山を目指す。
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ツリガネニンジン?
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オミナエシ?
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子三瓶山の上りから孫三瓶山を見る・体力消耗する。
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男三瓶山の展望台より日本海方向を見る。
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犬戻し付近から孫三瓶山(左)と子三瓶山(右)を見る
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犬戻し付近から女三瓶山(左)と孫三瓶山(右)を見る。
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女三瓶山と大平山の鞍部より孫三瓶山(左)と子三瓶山(右)を見る。
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孫三瓶山山頂と男三瓶山
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孫三瓶山から見る子三瓶山(左)と男三瓶山(右)
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男三瓶山の上りから見る子三瓶山(右)と孫三瓶山(左)
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女三瓶山から見る三瓶山全景


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